タイムシャワー

またどこかで会おうと君は言った
またどこかで会おうと僕も言った

真夏の青空の下で空回りするプロペラ 乾いた音色
キラリキラリと光を跳ね返し 辺りはましろに染まる
瞬く間に原色の思い出 胸が疼く

子どもみたいに花火を翳して
両腕を広げ 雨を切り刻むんだ
閃光が目に焼き付いて
火花の弾ける音がくすぐったくて
サンダルを脱ぎ捨て
水辺に沿って
全速力で水を蹴って
柔らかい砂の感触と
遠くにうっすらと浮かぶ岩肌と
微かに耳に届く小波
遠くで叫ぶ君の声

時の雨が空を覆い 一滴一滴が意味を失い砂に溶ける
僕の翼はもうないけれど 降り注いだ君の声だけは肌に染み 黒い痣になった

またどこかで会おうと君は言った
またどこかで会おうと僕も言った
約束にもならない約束
戯言よりは強い戯言

いつかアスファルトも熱を冷ます
その頃にまた会おう 雨の向こう側で