bird's-eye view


■代表者 内藤達也
■出演者 柏原直人 山中崇 工藤寅生 杉浦理史 諫山幸治 松下好 金崎敬江 坂本弓子 近藤美月 山中郁 中村早千水 三浦香代
■スタッフ 水野ゆかり 森幸英 梶間真利子 井坂美生

■団体の紹介
95年に内藤達也が柏原直人らと共に「鳥瞰図しばらく」を結成。また二人とも双数姉妹にも役者として活躍するかたわら98年から「bird's-eye view」として活動している。


《プレゼンテーション》

名古屋から来た通称「ピエール」君。人生相談?
東京の遠距離恋愛の彼女との今後を相談、でも回答者達は 頓珍漢なアドバイスばかり。
どんどん空転する会話、ヒートアップする相談者。
男女輪になって数字のゲーム。1、2、3、クシュン(反転)、 4、5、クシュン(反転)、・・・
やがて数字に混じっていろんなコトバが。 だんだんケチャのリズムが生まれていく。
指揮者が登場、どんどん盛り上がる。
同上。
(写真撮影&コメント:にしかど)


《質疑応答》

宮 城:渋谷のドン・キホーテの前に、山中くんがいた。
内 藤:…はい?(会場笑)
    山中のことをご存じでいらっしゃるんですか?
宮 城:だからわかったんだよね。
坂 口:最初のシーンとか、どういうふうに?
内 藤:うちの場合はまず、台本がないところからスタートしていて、何パターンかの作り方をしている。
    基本的に僕がある設定及びルールを持ってきて、それをエチュードでやっていく。
    それを組み合わせるかたちになっています。
坂 口:どのくらい練習したんですか?
内 藤:よくすごい稽古してるんじゃないかと言われるんですが、あんまりしてないです。
坂 口:ディスカッションも含めて…
内 藤:(悩む)
坂 口:じゃあ質問を変えると、本番の時と今日のとは練習量は全然違うんですか?
内 藤:今日やった最初のシーンは、次の企画でやろうと思っている。それが再演というかたちになるので
    第一回目の初演の時にやったシーンをそのまま持ってきたんですが。
坂 口:もう充分練習はされているんですね?
内 藤:そういうことにもなります。一度舞台でやったものなので。
坂 口:そういうことですよね。ちょっと観させていただいて、練習の時の方が面白いんじゃないかなと
    思いながら観てしまったんですが、ご覧になってどうですか?
内 藤:どのシーンでもそうですが、舞台に上げる時には生ではなく構成されたものになっているので
    役者の出す声が生ではなくなっている。エチュードでやっている場合は、その瞬間に生み出された
    ものなのでやはりいい瞬間があると思う。
坂 口:そういう要素を色々とお互いにはやらない?
内 藤:あまり雑な雰囲気でつくるのは好きでないので。
松 本:企画書にフォトプレイとあり、非常に興味のある言葉なのだが?
内 藤:ひとつのコンセプトを中心に、それの何面かをみせていくというものです。
    普通のお芝居でストーリーのある場合だと、テーマにそって写真をつけていくというかたちになるの
    ですが、bird's-eye viewの場合はテーマなりコンセプトなりを中心に、全く違ったかたちでシーン
    の構成を変えていく。そしてそこに流れている、根底にあるものはひとつのコンセプトであるという
    ことです。フォトプレイという名前は、写真展みたいなものを連想してつけました。
松 本:ところで、なんで女の子の衣装はああなの? すごくオシャレにしてあるけど、あそこまでやらなく              
    てもいいんじゃないかな。
内 藤:ダメだっていうことですか?
松 本:なんか似合わない。何か意味があるのか? 手袋までして。手袋、してましたよね?
内 藤:ファッションだけではないんですが、演劇としてカッコ悪いこともありだという雰囲気を
    できるだけ排除していきたいというのもあって、もし衣装でオシャレするんであればできる限り
    オシャレにやっていこうというかたちで考えています。
神 山:早稲田の流れというものは、内藤さんの中では影響が強いですか?
内 藤:僕は早稲田出身でもないですし、まあ、経歴をみると早稲田の演劇の、と言われるんですが
    別に意識というか、(影響は)あまりないですね。
神 山:すごく遠いところまで行けそうな感じ。言葉で言うの難しいと思うんだけど、
    自分として見えている地点というか、どういう演劇の可能性を?
内 藤:色々なメディアが進化していって、スタイルというものが変わっていく中で
    bird's-eye viewとしても演劇の中でのスタイルを変えていきたいというか、
    自分達は変えたかたちでやっていきたいと思っている。
    恥ずかしい言葉ですが、センスの発祥基地というところにまでいければなと思っています。
神 山:最初の部分のやりとりというのはすごく面白かったけど、ひとつのパターンではあるよね。
    役者の力量が問われるものではあるけれども、今度の9月の公演ではもっとあれが深まると
    期待してもいいのかな?
内 藤:それはもちろん。

(記録:笠原さん)


《レポーター感想》

単純にお金を払って見せる作品としてのレベルに達しているのは、 正直ココだけだったと思うのです。ただ、ただ。いかんせん双数姉 妹+東京オレンジ=早大劇研にしか見えないんです。前半の、ボケ 続けるアドバイザーに向かってツッコミまくる相談者、というコン トっぽいのは双数姉妹の得意技みたいなもんだし……。ツッコミも もっと違う方法で突っ込めばいいんでしょうが、今林久弥的なツッ コミに見えてしまいましたしね。後半のゲームがだんだんリズムを 取っていく……なんて、思いっきり東京オレンジじゃないですか。 タイガーショットじゃないですか。いや、東京オレンジがその作風 から離れてしまった今、あえてそれをやるのも手かもしれないんで すけれど……。どうしようもなく早稲田劇研の水で育ってしまって、 なんとかセンスの良さを発揮しようとしつつも、本人も自覚できな いくらいに劇研臭が染みついてしまっているという印象を受けまし た。先輩方の手法を踏襲するならするで、やはり自覚して変えてい くことが必要なのではないでしょうか。質疑応答を聞く限り、「そ んなに意識してない」とのことですが、意識して無くてあれほど劇 研汁が出てしまうのはやっぱりちょっと問題だと思うのですよ。イ チゲンさんの観客には微妙なチガイなんてわかんないし、どーにも 似たように見えてしまうんですから。
(文責:小雪さん)



Coming Soon!
(文責:村田さん)



 以前、駅前劇場で公演を観た時、新しいこ とをやっているなと思いました。ただ、あま りにもきっちり完成されているし、パズルの ピースを迷うことなく端から正確に埋めてい くような展開は、ある意味ライブの面白味に 欠けるとも言えます。でも、あんな次々とた たみかけるようなセリフを間違わずにできる んだろうかという緊張感や、終わった時の達 成感を共有できるのがわりと楽しかったりす るのです。 あと、ファッションに関しては、 再考の余地があると私も思いました。頑張り すぎててなんかちょっとヘン。
(文責:笠原さん)



たぶん皆さん書かれると思いますが、プロフィールに双数姉妹との交流 を書き、なおかつプレゼンが双数姉妹の影響アリアリで、しかも主宰者 がそれを明確に意識していないというのは、双数の観客としては「おい おい」とツッコまざるを得ません。でも、プレゼンの質が他劇団を凌駕 していたのは事実です。★★★★
(文責:にしかど)

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にしかど (nskd@enpe.net)