ヨーロッパ企画


■代表者 上田誠
■出演者 石井剛太 諏訪雅 瀬戸中基良 永野宗典 本多力
■URL http://www.donet.gr.jp/~europe/

■プロフィール
1998年、同志社小劇場の劇団内ユニットとして結成。翌年、独立。本公演として古代エジプト王宮、エスパーの集まる喫茶店といった、一風変わった舞台設定におけるコメディを上演しているほか、ビデオ作成やコントなどの活動も行っている。

■メッセージ
京都で活動しているユニットです。「苦悩のぴらみっだー2」という作品です。「1」は古代エジプトが舞台でしたが、「2」は中学校の職員室が舞台です。よろしくお願いします。


《プレゼンテーション》

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5人のどこにでもいそうな中学教師が、体育祭のピラミッドで生徒が一人余るといって、
どう調整しようか延々話し合うのだが、どうも話が噛みあわない。
家に借金がある生徒の夜逃げを待とうと言ってみたり、
なぜかいつもやたら背が高い生徒の話になって大笑いしたり。
「この人たちやる気あんのか?」と思わせるような、だがどうにも憎めない、
ほんわかしたキャラクターと会話の妙技で自然な笑いを巻き起こす、質の高い会話劇。

(写真:大空さん/文章:宇賀神さん) 


《質疑応答》

上 田:ヨーロッパ企画です。こういった形で、会話劇をベースにしたシチュエーションコメディー
    をやっています。

日比野:むちゃくちゃアンサンブルがいいんですが、どの程度練習でそういうことをやっているん
    ですか?

上 田:このお芝居に関してはですね、これはもともと30分ぐらいある台本なんですが、
    それをちょっと縮めさせていただいたんですが、なのでこのお芝居に関しては練習は
    相当やっているという感じです。

日比野:脚本が最初に出来ていて、それを稽古場で具体化していくのか、それとも役者さんに
    ある程度自由にしゃべってもらってやっているのかっていうのは?

上 田:初めにエチュードで演じてもらって、そこからネタとかキャラクターとかを拾っていって、
    そこから最終的に僕が脚本に起こして、という形にしてます。

坂 口:京都の方ですよね?どうして京都の言葉でやらないんでしょうか?

上 田:東京弁というよりは標準語というニュアンスが強いんですけども、より普遍的なものを
    もっているということでやってます。地域性というのはあまり出したくないです。

坂 口:出したくないのね?僕はビデオも見せていただいたんですけども、単純に京都の言葉で
    やっていただいたらどうなんだろう、より面白いのかなあって勝手に思ってたんですけども、
    ご本人達はそういう風には思ってない、むしろ否定してるわけですね。

上 田:そうですね。たとえば地方を描いたお芝居をやるならばそういう方法もありかなって
    いうのはあるんですが、今回の芝居に関してはそういうのよりも、普遍的な、話題自体の
    面白さで見せていきたいっていうのがあったんで、こういう風にやりました。

坂 口:わかりました。ありがとうございます。

今 井:ヨーロッパ企画っていうお名前が、内容とイメージがあまり上手くリンクしないんですが、
    どうしてヨーロッパ企画なんですか?

上 田:この名前はですね、語感というか、間の抜けた語感ということで、まあ、やんわりとした
    雰囲気というようなニュアンスでつけたんですけれども。内容とあってないですかね?

今 井:あってないっていうんじゃなくて、ヨーロッパ企画っていう劇団名が、何も想像させないって
    いうか、どういう感じのものかっていうのがぜんぜんわからないような、変な感じがするん
    ですが。だから、どうしてこういう名前をつけたのかなあと思って。

上 田:カタカナの無機質な感じがほしいっていうのもあったんですが。特に意味は無いです。
    語感からつけました。

ウニタ:すごく上手い造りで、僕も見ながら何度も笑ってたんですが、逆に上手すぎるっていうのは、
    ガーディアンガーデンではもしかしたらまずいかもしれないんですけども。
    そもそもこういった笑いっていうのを造るに到った影響ですね、たとえば関西ですから、
    ある程度笑いの土壌はあると思うんですけども、あるいは外国のあるコメディーとか、
    そういうもので、ご自分に影響を与えたものっていうのはどういうものになりますか?

上 田:関西にMONOという劇団がありましてですね、そのお芝居を見たときに、役者さんが
    日常会話を舞台の上でしているというのはすごいかっこいいなと思いまして、入りは
    そこからなんですが、それが結果的に笑いを生み出しやすい形になっているというのは
    あります。

ウニタ:MONOを見る以前ていうのは、コメディーに惹かれるっていうのはありましたか?

上 田:高校の文化祭で友達に脚本を書くように勧められて書いたのが演劇に入ったきっかけと
    いう感じなんですけども、それ以前にはぜんぜんお芝居というのは。

ウニタ:ない?

上 田:はい。

日比野:ウニタさんのコメントなんですけど、21歳ですよね?まだ。これが30歳でこれだけ
    上手いと、ああこいつら苦労したんだなっていう感じなんですが、21歳でこれだけやれる
    っていうのは多分天性のものだと思うんで、それはそれで素晴らしいことなんじゃないか
    という気がしますが。ウニタさんが(「笑い」と)言うように、ボケとつっこみって
    いうのが今回強調されてたんですが、一次のビデオを見る限り別にボケとつっこみだけ
    じゃないんですよね。もっとほんわかした、MONOでもいいんですが、平田オリザなんかに
    近いような、もっと微妙な心理のやりとりみたいのがあったじゃないですか。
    今回はそういうんじゃなくて、まあ、5人でやる漫才ですよね。それはわざとこういう形で?

上 田:今回に限らずボケとつっこみっていうのは良く言われるんですが、それよりも感覚のズレに
    対する戸惑いということなんですが、そこを強調することによって、お客さんから笑いが
    きやすいなあということを経験的に学んでいってるんで。

日比野:じゃあその心理の微妙なあやみたいな方に興味がある?

上 田:というよりはやっぱりお客さんからの笑いの方が興味があります、今は。

日比野:ということはボケとつっこみのほうが笑いはきやすいんじゃないの?

上 田:そうですね。

日比野:わかりました。ありがとうございます。

(記録:宇賀神さん)


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にしかど (nskd@enpe.net)