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■代表者 三浦大輔 ■出演者 白石正信 野平久志 仁志園泰博 松浦絵里子 ■スタッフ 三浦大輔(暗転) ■URL http://www1.ttcn.ne.jp/~potudo-ru/
■プロフィール
■メッセージ |
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役者5人が椅子を持って登場。半円形に座る。 一人から自分たちはセミドキュメントというのをやっている。 ここでもそれを見せたい。 これから真ん中にいる女優を泣かします。 と説明がある。説明しながら脱ぎだし、素っ裸になる。 一番右の女優はタイムキーパー役。 男優たちが、女優の男関係の話を持ち出したりして、女優を追い詰めていく。 髪をつかみ、力で泣かそうとする役者が他の役者に、精神的なものでないと、とたしなめられたり。 最終的に、泣いたのか泣かなかったのかはっきりせずに時間が来て終了。 (写真:大空さん/文章:渡辺さん)
代表の三浦が舞台上へ。 司 会:では、ポツドールのご説明等、簡単にお願いします。 三 浦:はい、舞台上でドキュメンタリーをできないか、という方針で最近3公演をやってるんですが、 今回は10分という事で、テーマを考えたときに、やっぱり10分間だとなかなか難しくて、 こういう人を追い込んで、その人の感情が出るところを見てもらおう、それで今回「泣く」と いうことを到達点として、いろいろ男優たちに、松浦さん(攻められた女優)の心の中を いじってもらった、そういう感じですね。 司 会:はい、それでは質疑応答のほうに入りたいと思います。審査員の方よろしくお願いします。 ウニタ:多分今までもよく聞かれてると思いますけど、このセミドキュメントという手法を選んだ 動機というか、理由ですね、その辺を説明してください。 三 浦:まず、僕自体が舞台上の演技ってものを見ても、ちょっと不感症になってしまって。 単純につまんないなと。演技してる役者見ても、芸としてはすばらしいと思うんですが、 僕自体、何も興味がわかなくなって。で、何ができるかってときに、単純なんですよ発想が、 駅のホームとかで酔っ払いが感情むき出しにしてケンカしてるって状態だけで、 ただその状態だけで他に何も情報がなくても、僕は見て面白かったですね。 その状態だけで面白かったんで、それだけで本当はエンターテイメントになるんじゃないか。 余計な物語やら、変な伏線やらそういうのいらずに、人間の感情が出てるだけで、 もしかしたら面白いものができるんじゃないか。そういう発想です。発想は単純です。 そういう考えですけど。 ウニタ:ひとつ前のひげ太夫さんはですね、見ていて嫌な気にさせないことが目的だと おっしゃってたんですけど、ポツドールさんの場合は、逆に、見てどれだけ嫌な気にさせるか というところが、ひとつの効果だと思うんですけど。 三 浦:そうですね、今回こういう「泣く」っていうテーマでやったんで、まあ、そういうふうに 捉われてしまうかもしれないんですけども、いろいろな方向性がありまして、僕たちの スタイルも。まあ、その感情だけではないですけど。 ウニタ:役者さんはかなり、舞台でやってる上では嫌な気に、ドキュメントとして生の感情に おいては嫌な気になってるとは思うんですが、それでもポツドールをやってる理由ってのが ちょっと興味深いんですが、あの、役者さんにお伺いしたいんですけども。 ポツドールをやる魅力とはどこにあるんでしょう 役 者:あの、僕は演技は下手くそなんで、まあ、こっちでやれば、近いのかな、役者として 舞台に上がるものとして、近いんじゃないかな、と思ってます。あと、回数重ねていけば スタッフさんとかが、今僕が制作とかしてるんですよ、もし回数打てば、スタッフさんが 入ってくるんじゃないかと思ってやってます。 ウニタ:ありがとうございます。 司 会:日比野さんどうぞ。 日比野:ドキュメンタリータッチというのはフィルムとかビデオとかではあると思うんですね。 例えば「行き行きて進軍」というのがありましたし、ビデオだと例えばアダルトビデオの 世界では、割とこういうものをやってるとおもうんですけども。それを演劇でやることの 意味というか、逆にいえば、これをフィルムでやったほうが面白い、とか面白くないとか。 三 浦:いえ、それは単純です。あの、やっぱり目の前にいて、演劇っていうのはライブと いうのが特徴じゃないですか。目の前で感情が出てるとこを見たほうが全然スリリングだ という単純な発想なんですけども、フィルター越しに見るよりも、やはり生の人間のほうが 面白いっていう、まあ手法的にはもちろんドキュメントという手法がもちろんありますけども、 それは、やっぱりライブでやることに意義があると 日比野:フィルムでなくても、それを超えられると 三 浦:まだ僕たちはわからないですけど、その可能性はあると、僕は思ってるんですけど。 日比野:はいわかりました。 司 会:加納さんお願いします。 加 納:五年後どうなってるかなと 三 浦:そうですね、僕も五年後どうなってるかわかってないと思いますけど、このスタイルで ずっと続けるかわからないんですが、今目下やろうとしている人間の本質的なものを見たい、 そういうときにこの手法が一番いいかなと、僕の中では一番魅力的だったのでやってるだけで あって、これからどうなっていくのかは、正直言ってわからないです。 昔はドラマをやってたんで、はい。それはまだ試行錯誤してるという感じですね。 加 納:なんか不感症になられたということで、選択肢として芝居ができないという 三 浦:そうですね、逆にそのときに考えたときに、じゃあ舞台やめてしまえって話になるんですけど、 そこに踏みとどまって、他に舞台で、演技しないっていう、演技するということのほかに、 見せれるものにすることはできないのか、そこで考えてみてやってるんですけども。 特にジャンルにはこだわってなくて、映像とかもやりたいんですが、今舞台上のドキュメント やりたいんで、やってるって感じで。 加 納:なんかわかんないんだけど、お芝居って枠にとらわれないほうがいいんじゃないか、と 思ったりするね。音楽なのか、映画なのかわかんないですけどね、他のジャンルのアートで いった方が行けんじゃないかと思ったんですけど。芝居だとせりふとか人間関係とか、 妙に捉われすぎちゃってて、もっと生で何か出したいとすると、なんか芝居じゃなくて いいんじゃないか、と。これ感想です。 三 浦:はい 司 会:ありがとうございます。松本さんお願いします 松 本:かなりあの、セミドキュメントという意味では、僕は賛成です。僕もそういうふうに まだまだやっていきたいと思ってます。ただ今日の10分間の拝見したところでは、 すごく演劇的に見えちゃったんですけど、それは出なくていいんですかね。 三 浦:そうですね、そこら辺が微妙なんですけど、ただもう演技と生の感情っていうのを、 別に変わりはないんじゃないかと、見た目。そういうことだと思うんですけど、 やっぱり前提を与えることが大事だと思ってるんですけども、お客さんにもこれは本当に 思ってることですよ、という前提。役者の間でもここで言ったことは現実になってしまいますよ、 という前提。それを背負って舞台に上がってるんで、確かに演技っぽいところは あるんですけども、やっぱりそのときにいわれた役者の感情っていうのは、全然演技とは 違うものがありまして。その前提を与えてますんで、はい、やっぱりそれは明らかな違いが あると思うんですけども。まだちょっと見えない。僕はその可能性にかけてるんですけど。 松 本:もうひとつ質問があるんですけども、劇場内でやるってことは客席があってお客さんがいますよね。 今日もかなり反応があったんですけど、笑ったりとか。そのことについて、舞台側の反応というのは 考えられてますか。 三 浦:はい、今回もそうですし、第6回公演の「身体検査」っていうのもそうなんですけど、 普通ドキュメントというのはカメラがあって誰も見てないっていう、そういう条件で 行われるんですけど、舞台でドキュメントにするときに、お客さんの反応もひっくるめて ドキュメントをしたいって方針でやってるんです。はい。別にお客さんには向かっていかない ですけども、お客さんの反応一つ一つで役者の感情が動いて、それも含めて全部ドキュメント にしようって方針でやってます。 松 本:じゃあ、まあ例えば客が「女の子泣かすな」とか言うたら客をどつくってなことも有りうる訳ですか。 三 浦:それはどうなるかわからないですね実際そうなってみないと。 松 本:そういうことは今まではなかったわけですか。 三 浦:そうですね。「身体検査」という公演をやったときに、舞台上に上がってくる客もいなかったです。 そういう気持ちにお客さんはなるらしいんですけども。実際そういうことになったことないんで。 松 本:誰も助けに行かない。 三 浦:どうなんですかね、そこら辺は。「身体検査」のときは誰も来ませんでした。 松 本:僕はちょっと思ったんですけどね。彼女の男性遍歴の話ですか今の、ちょっとドキュメンタリー としては、うーん、ひょっとしたら台本じゃないかなっていう、ほんとに彼女の実生活 しゃべってんのかな、という意味でそれがほんとにドキュメントかなという面は懐疑的でした。 今日の印象では。だから現実的に彼女の痛みとか、怒りとかすごく嘘っぽく聞こえてきたんですけど、 そこはどうなんでしょう。僕の感じ方正しいでしょ。 三 浦:そうですね。確かに嘘っぽく見えるというのはあると思うんですけども、先ほども言いましたように、 今彼女どうなってるかわかんないですけど、多分つらいですよ。で、彼(攻めた男優)も自分が 言ったことによって彼女との関係が壊れるっていう、伝わらないかもしれないですけど 実際そうなんですよね。はい。この先どうすんのか僕は知らないですけど。ほんとなんですこれは。 だけども演劇っぽく見えてしまうってのは、舞台、それで見世物にしないといけないということ なんですけど。感情は、ほんとなんです。 松 本:ありがとうございました。 司 会:よろしいでしょうか。では、どうもありがとうございました。ポツドールさんでした。 (記録:渡辺さん)
にしかど (nskd@enpe.net)