対談1

参加劇団代表者へのインタビュー


フェスティバルの開催が間近となったある日、打合せで参加団体の主宰者が勢揃い。この機会を利用して、あまり揃うことのない3人に、フェスティバルに向けての意気込みを話してもらいました。


出席者  上田誠(ヨーロッパ企画)
     吉村やよひ(ひげ太夫)
     タニノクロウ(庭劇団ペニノ)
     ガーディアン・ガーデン事務局

<参加劇団主宰者自己紹介>

●まず、こうやって皆さんが揃うこともあまりないので、自己紹介というか、団体の紹介をしてもらえますか? では、上田さん(ヨーロッパ企画)からお願いします。

上田 上田:ヨーロッパ企画は、同じ大学(同志社大学)の演劇サークルの人が集まって、そこであまり活動していなかった人、たむろしていた人が集まってできた劇団です。 できたのは今から3年前で、それから年3回くらいのペースで公演を行ったり、ビデオを作ったりという活動をしています。

●演劇を始めるきっかけはなんだったんですか?

上田:高校の学園祭のときに、友達に「演劇を書け」といわれて、書いてみて面白さを知ったという感じですね。それで大学にいったら芝居をやろうと思ってて。

●ひげ太夫の吉村さんは?

吉村 吉村:もともとずっと女性だけの別の劇団にいたんですが、自分で毎公演、毎公演、ネタ帳を2冊ずつくらい書いてしまうので、その没ネタが供養される道はないのだろうかと考えていたんですが、じゃあ自分で劇団を作ればいいのかということで、身の回りの人に声をかけて作ったのがひげ太夫です。98年からですので今年で4年目ですね。 メンバーがどんどん変わっているので最初からいるのは、私ともうひとりくらいで、一貫して女性だけで東洋活劇をやっている劇団です。 あと何で芝居を始めたかというと、いくつかお芝居を観に行っている内に、凄くやりたくなっちゃったんですね。で、自然に芝居をできるところがないかと探したら、身の回りに役者募集しているところがあったので、そこに入ってそのままずるずるとやっています。

●ちなみに何という劇団にいたんですか?

吉村:「うりかぼちゃ企画」というところに2、3回参加して、その後「うどんげ」という劇団に入って、そこでは10本くらい出ました。それ以外にちょこちょこ出たりして、ひげ太夫に至ります。

●なぜ、東洋活劇を?

吉村:選んだのではなく、それしかやりたくなかったんです。自分が一番ワクワクすることはそれだったんで。私はすごく自己中心的な人なので、自分がこれだけワクワクするんだからお客さんもワクワクするだろう、と思ったんです。ちょっと間違ってるかとも思ったんですが、たぶん作・演出して劇団を旗揚げする人ってみんなそんな人種なんじゃないかと思うんですが。自分がいいと思うことに妥協したくないんですよ。だから面白いと思わないんだけど、今これがハヤリ路線だからこういうテイストも入れてみたとか、奇をてらうために、周りがやっていないことをやるために、こういう路線にしてみましたっていうのは絶対イヤなんですよ。自分がやりたいことしかやりたくないんで。それはもう遺伝子の中かなんかに入ってたんでしょうね。活劇が好きだという何かが。

●遺伝子に活劇。庭劇団ペニノのタニノさんは?

タニノ タニノ:えー、大学の演劇部みたいなところで、僕が役者を2年くらいやっていまして、そこで面白い人をみつけて……。

●演劇を始めたきっかけは?

タニノ:演劇を始めたきっかけは、誘われたからです。

●吉村さんの話にありましたが、みなさん自分のやりたいことしかやりたくないというのは、それぞれそうだと思うんですが、吉村さんは東洋活劇という言葉で表現されてますが、お二人は自分のお芝居を一言でいうと何でしょう。

上田:お芝居もその他の活動も含めて、エンターテイメントというか、お客さんをいかに楽しませ笑わせるかというところと、キッチリした物が好きなので、破綻のない設定やストーリー展開でナマっぽい部分は役者に任せて、僕は枠を作っているという感じですかね。あと工学部なんでSFが好きです。

タニノ:僕の場合は、その時その時によってちょっと違うので、なんとも……。

●では色に例えたとしたら?

タニノ:こういうかんじですかね(小さい穴のあいている壁を指して)。じっと見てると「わあっ」てなるような。


<フェスティバルの作品はどうなる?>

●ヨーロッパ企画さんは、今回の公演は再演なんですよね?

上田:今回のは「冬のユリゲラー2002」という作品なんですが、良くも悪くも再演で、ヨーロッパ企画というのはこういうものだ、というのが一番分かりやすく出ている代表作といえるような作品です。 見どころは一風変わったシチュエーションで会話で話が進んでいって、うねりがあって、初演のときもかなり受けがよかったです。シチュエーション・コメディですね。意外と面白いと思います。

●関西と関東の違いというのは?

上田:表面的にも関西弁でやっているというわけではないですし、僕らも関西を意識してやっているというわけでもありませんし、そんなに違いというのはないと思います。とっつきやすいと思います。

●ひげ太夫さんの今回の作品はどういうものですか?

吉村:ひげ太夫は「髷牡丹」と題して、目もくらむ出し物芸をお観せいたします。出し物芸というのは目にも耳にも楽しい、わくわくする芸なんですが、それがいっぱい出てきて、もちろんストーリーもあります。 それでそのわくわくする出し物芸が、どんなものかといいますと、我々は色々なところでお城の形や「みなさんようこそ」という気持ちを表すのに、組体操を組みます。その組体操を今回の会場にあわせて高く高く組んでいくうちに、チラシにも書きましたが「ガーディアン・ガーデン・スペシャル」という凄いものが組めまして、調子に乗っているうちにさらに危険で難しいものが組めました。それを「ウルトラ・ガーディアン・ガーデン・スペシャル」略して「ウルトラGGS」と呼んでいます。 そしてさらに、ここをこうするともっといいい、というものまでできました。それは今「ガーディアン・ガーデン・ドリーム」と言う名前で、略して「GGD」です。稽古場で「座長、今日は『GGD』を組んでみましょう」とか「『ニューGGD』の件なんですが」とかさっぱり自分でもどれがどのネタか分からないくらい、色々な組体操が組めました。果たして全部お出しするかどうか。あんまりそればかりやっていてもお客さんも飽きてしまうかと思いますので、整理をして出します。

●凄いことになっていますね。

吉村:あとひげ太夫名物の「ひげ太夫節」、日本人ならおそらくみなさん耳馴染みがいいだろう、という長唄のような民謡のようなものを、「髷牡丹」というテーマで新たに作詞、作曲してそれをお出しします。あとは天井が高いので、棒を思い切り振り回せるので、みんな動きたくてしょうがない。もう三十路だっていうのに。 その他にもいっぱいいっぱいあるんですが、あんまり全部いってしまうのもなんなので、こんな感じで。

●ペニノさんはどういう作品に?

タニノ:今回のお話の内容は、グリム童話風に作ったつもりです。蕎麦の話です。蕎麦にまつわる話をグリム童話風に仕上げました。 あとガーディアン・ガーデンの二次審査会で知り合った町奴という団体の山本くんと一緒にやります。 ところで、ヨーロッパ企画さんの公演は最初の週ですよね。

上田:ええ、2月15日から17日ですね。

タニノ:はい、わかりました。観に行きます。

上田:是非いらして下さい。

タニノ:なんか石田くん(ヨーロッパ企画の役者さん)がうちの公演に出たいって言ってたみたいなんだけど。

上田:ペニノの今回の公演にですか?ヨーロッパ企画の京都公演があるんで、不可能だと思うんですけど。

タニノ:ああ、そうなんですか。3月の頭なんですけど。

上田:E-1グランプリというのにも出ることになっていて、絶対無理ですね。石田はスケジュール把握してないのかな。

タニノ ああ、そうですか。その分、役を空けておいたんですけどね。

●それじゃ、急遽、誰か代わりの役者を探さなくちゃなりませんね。

タニノ:そんなこともないんですけどね。

●とりあえず、今日はこの辺で。まだ本番まで時間ありますので、素晴らしい作品を創りあげてください。今日はどうもありがとうございました。


3劇団とも個性派揃い。いったいどのような作品が飛び出すか、今からとても楽しみです。次世代を担う劇団が集うこのフェスティバルをどうぞお見逃しなく。 恒例の稽古場レポートもどうぞお楽しみに。


第11回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル in スフィア メックス

■第1週「ヨーロッパ企画『冬のユリゲラー2002』」
2月15日〜17日
E-mail:europe@donet.gr.jp
http://www.donet.gr.jp/~europe/

■第2週「ひげ太夫『髷牡丹』」
2月22日〜24日
E-mail:higedayu@circus.ocn.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/higedayu/

■第3週「庭劇団ペニノ『Pre Gardenia Peningophilia(プレ ガルデニア ペニンゴフィリア)
3月1日〜3日
E-mail:User238387@aol.com
http://www13.u-page.so-net.ne.jp/pf6/takanori/index.html

※お問い合わせは各劇団まで

(このページの文責:ガーディアンガーデンフェスティバル事務局)
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