小劇場演劇ガイド

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芝居を選ぼう

自分の好みに合う面白い公演をみつけだすのはけっこう大変です。映画とかコンサートなら、評判をきいたりCDで予習したりすればおおよそ内容の察しはつきますけど、小劇場は情報が少ない上にナマモノですから、ほとんどバクチです。

ただでさえ小劇場ってなんとなく怪しげなのに、面白いかどうか見当もつかないっていうんじゃ、さすがに足も遠のこうってものです。そんなときこそ「えんぺ」(このサイトの略称です)の出番。

★ 今月のおすすめ芝居

まずは、「今月のおすすめ芝居」をご覧ください。ここでは、気鋭の小劇場ウォッチャー達による、その月の芝居のおすすめ度を、星取り式で掲載しています。各予想者のいかしたコメントも参考にして、自分の好みに合いそうな公演を探しましょう。

ここで推薦している芝居の中から、その日次の日その週末に上演中のものを抜粋したリストもありますので、ご利用ください。

★ 一行レビュー

よりアップツーデートな情報がほしい場合には、一行レビューのコーナーをご覧ください。ここには、読者の皆さんが劇場に実際に足を運んで得た貴重な感想が、リアルタイムに書き込まれています。★4つの評価と一行コメントというわかりやすい単純明解なスタイルですので、書き込む方も読む方も負担にならないはずです。舞台を観た後は、ぜひ情報の提供をお願いします。

★ ひとことレビュー

談話室内の「舞台レビューの部屋」は、もっときちんと舞台の感想を読んだり書いたりしたい方のためのコーナーです。一行レビューでは物足りないという方は、ぜひご利用ください。

さて、お目当ての公演は決まりましたでしょうか?


チケットを取ろう

まずはお金をご用意ください。

★ チケットの種別

ちょっと話がややこしいので、字に弱い人はとばして下さい。

チケットにもいろいろあります。まずは誰もが知ってる、指定と自由。指定はチケット発券時に座席が指定され、自由は当日劇場で自分の好きな席を選べます。自由の場合は、期日指定のものと期間中有効のものとがあります。期間中有効と記された券の場合には、公演中ならいつ行っても構わないわけです。また、期日指定の自由席には、整理番号のあるものとないものとがあります。整理番号がある場合は、開場時刻に、その番号順に入場します。ない場合には、当日受付で早い者順に整理番号札を渡され、開場時刻にその番号順に入場するのがふつうです。期間中有効券の場合にも、この方式がよくとられます。いずれの場合も、開場時刻を過ぎると整理番号は無効になり、あとは来場順の入場となります。

次に、販売方法による区分。大きく分けると、前売と当日。前売には、劇団から買うもの、チケットセンターから買うもの、劇場から買うものなどがあります。注文と受渡しは、電話、郵便、手渡しなどで。チケットのデザインは違ったりしますが、内容的には同じものです。当日とは、文字通り、公演当日に劇場の入口で購入することです。前売よりも数百円高いことが多いです。さらにこのほかに、当日清算という制度があります。これは、仮予約だけをしておいて、チケットと代金の交換は当日に行なうやり方です。当日券との違いは、料金が前売扱いになる点です。

わかっていただけたでしょうか。

★ 前売あれこれ

人気劇団の公演を観るときや、いい席を確保したいときには、前売チケットを確保しましょう。

表紙の"Check it out"に私のおすすめする芝居の前売情報を掲載してますので、そちらも参考にして下さい。なお、表中の記号は、

  1. 劇団:劇団が独自に提供する優先予約
  2. e+:イープラスのプレオーダー
  3. ぴ優:チケットぴあ会員優先(エントリーボックスは対象外)
  4. 一般:一般発売
を表しています。いずれも、発売の初日のみをアナウンスしています。

たぶん一番いいのは、劇団から直接、あるいは劇団優先枠でチケットを買うことです。必ずしもいい席が取れるとは限りませんが、確率は高いでしょう。ただし、この方法はいつも使えるというわけではありません。一度その劇団の公演を観てアンケートを書くと、次の公演からはDMが来て、それで買えるようになるってケースも多いです。直接の販売は一切しないという劇団もありますし、直接買うと特典(おまけのグッズとか)が付くという劇団もあります。

それがだめならチケットセンターに頼ることになります。まあ初心者はこれが無難ですね。有名なところでは週刊情報誌「ぴあ」でおなじみのチケットぴあや、かつてのチケットセゾンを引き継いだオンライン専門のイープラス(e+)、月刊誌「シアターガイド」と提携しているチケット24などがあります。どのチケットセンターが良いか(いい席がたくさん残っているか)というのは、公演によって配券の方法がそれぞれ違いますから、一概には言えないようです。申込の方法などについても、それぞれ特徴がありますから、いろいろ試してみて自分に合ったところを探すとよいでしょう。

★ 公演直前/公演中の場合

公演の直前になると、通常、チケットセンターから劇団にチケットが戻されます。ですので、公演直前や公演中でチケットセンターが販売終了となっている場合は、公演の問い合わせ先(公演当日の場合は劇場)に電話してみましょう。人気公演などでは電話してもどうにもならない場合もありますが、電話で席を予約できてしまうこともあります。そうでなくても、当日券の情報などを教えてくれるでしょう。

そういう手続きがめんどくさいと思う方は、映画と同じような感覚で、当日いきなり劇場に行くというのもひとつの手です。たとえチケット即日完売の人気公演でも、ある程度の当日券を別枠で用意していることがほとんどです(そういう公演だと何時間も前から人が並んだりしますが・・・)。通常の公演なら、ふらりと行っても当日券で入場することができるはずです。ただし、映画と違って、開演時間後の入場は断られる場合が多いので、その点だけご注意を。


劇場へ行こう

さて、いよいよ劇場です。劇場の連絡先と場所については、劇場情報のコーナーにまとめてあります。それでも不安のある人は、ぴあのホール・マップなぞを買って予習すると良いでしょう。

★ いつ行けばいい?

チケットには指定席券と自由席券の2種類があります。指定の場合には、開演の5分前くらいまでに劇場につけばOKです。なんも考える必要はありません。

自由席券の場合には、開演直前に行ったのではいい席は確保できません。自由券には、整理番号付きのものとそうでないものとがあります。整理番号付きの場合は、開場時刻(開演の30分前であることが多い)の5分前くらいに行って、番号順に並びましょう。(並ぶ前に、受付を通ってチケットと整理番号札を引き換える場合もあります。係員の指示に従いましょう。) 整理番号のない券の場合は、劇場に到着して受付でチケットを渡すと、整理番号札をくれることが多いです。この場合も、入場は、開場時刻に番号順でということになります。整理番号一切なしという公演もありますが、そういう公演は客が少ないということですので、開演時刻に間に合いさえすれば平気でしょう。

劇場ではたいていチラシの山をくれますから、それをパラパラめくってればヒマはつぶれます。客席で流れる音楽にも、劇団のテイストが反映されてて、面白いものです。舞台の上で、開演前からパフォーマンスが始まってることもあります。芝居の世界にすっと入るためにも、少し早目に行ってのんびりするのがおすすめです。

★ いい座席とは?

自由席の場合など、どの席に座るかは悩むところです。同じ芝居でも、見た座席によって印象がまるっきり違ったりするのはよくあることです。

シートの種別としては、主として桟敷席/ベンチ席/椅子席の3つがあります。駅前劇場やそれ以下のクラスの劇場では、最前列はたいてい桟敷席です。ザ・スズナリやTHEATER/TOPSなどでは、最前列はたいていベンチ席です。これらは、背もたれがないのがつらいです。桟敷の場合には、足の置き場にも困ります。役者をとにかく近くで見たいという人にはおすすめですが、足腰がつらい人はやめといた方が無難です。

位置については、まあ、基本的には客席の真ん中あたりが一番見やすいということになるのでしょう。大きい劇場なら真ん中より前の方がいいでしょうし、小さい劇場では最後列がみやすい場合もあります。この辺は、好みによって大きく分かれるところです。

あと、劇場によっては、段差が不規則なところがあります。狙い目は、もちろん、高い段差の後ろにある席です。例えばシアターサンモールなどでは、3〜6列目あたりよりも、通路をはさんで後ろの席の方がずっとみやすかったりします。背の低い人は、背の高い人の後ろに座らないようにすることも重要です。

★ 開演まで

配られたチラシに目を通したり、アンケートの住所氏名欄を埋めたりしてる人が多いです。お金持ちの人は、パンフを買って読んだりもします。もちろん開演前ならしゃべっても平気です。BGMの音楽に気を遣ってる劇団も多いので、ボーッと聴いてるのもよいでしょう。大きい劇場なら、ロビーで飲食物の販売がありますが、たいていは高いです。トイレにはちゃんと行っときましょうね。

携帯、PHS、デジタルペット、時計など、音の出る可能性のあるものは、音を出ないようにしておくことも大事です。

★ 上演中

隣りの友達としゃべるのはやめましょう。マナー違反です。写真は、許可されている場合以外は決して撮ってはいけません。笑ったり笑わなかったりするのはあなたの勝手です。寝るのも個人の自由ですが、いびきはやめましょうね。

★ アンケート

小劇場演劇ではたいてい、入場時に、チラシの束と一緒にアンケートを渡されます。公演をみて気に入った場合には、このアンケートに住所氏名だけでも書いて提出しておきましょう。そうすると、顧客名簿に登録され、次回以降の公演案内を郵送してくれます。優先予約の扱いがある場合も多く、いい席を楽に確保することができるようになりますよ。


家に帰ったら

もちろん、「えんげきのぺーじ」にアクセスして、感想を書き込みましょう。「一行レビュー」などでの上演中の感想は、早ければ早いほど重宝されます。特に、いい舞台だった場合は、なにはさておき「面白かった」と書いてください。でもネタバレなど含めてじっくり書きたい場合は、公演終了まで待った方がいいかもしれません。

にしかど (nskd@enpe.net)