9月のおすすめ芝居(東京)

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公演 にしかど 一寸
小丸
ねこ うに
村田
@某
中西
初日
楽日
劇場
ダイ温泉
 オハヨウのムスメ
22 ★★
★ 
★★
★ 
★★
★★
★★
★★
★★
★★
★★
★★
10/03
10/06
銀座小劇場
ビフテキと暴走
 ナイロン100℃
20 ★★
★★
★★
★ 
★★
★★
★★
★★
★★
  
★★
★ 
09/28
10/15
青山円形劇

ファーブル
 猫ニャー
19 ★★
★ 
  
  
★★
★★
★★
★★
★★
★★
★★
★★
09/19
09/22
ウエストエ
ンド

ハクチカ'96
 双数姉妹
18 ★★
★★
★★
★★
★★
★ 
★★
  
★★
  
★★
★ 
09/14
09/23
イーストギ
ャラリー
リレイヤー3
 第三舞台
16 ★★
★★
★★
★ 
★★
★ 
★★
★★
  
  
★★
  
09/03
10/10
サンシャイ
ン劇場

ナオミの夢
 大人計画/ウーマンリブ
15 ★★
★★
★★
  
★★
★ 
  
  
★★
★ 
★★
★ 
09/10
09/16
THEAT
ER/TOPS
茜色の空
 弘前劇場
15 ★★
  
★★
★ 
★★
★ 
★ 
  
★★
  
★★
★★
09/13
09/16
ザ・スズナ

厳流島
 PARCO劇場
13 ★★
★ 
★ 
  
★★
  
★★
★★
  
  
★★
★ 
10/05
11/04
PARCO
劇場

春の祭典/グリザイユ
 H・アール・カオス
12 ★ 
  
★ 
  
★★
★ 
★★
★★
  
  
★★
★ 
09/14
09/15
スペースゼ

ラッコの皮
 沖埜楽子ソロ
11 ★ 
  
★★
★★
★★
  
  
  
  
  
★★
★★
09/29
09/29
府中ぴえろ

公演 にしかど 一寸
小丸
ねこ うに
村田
@某
中西
初日
楽日
劇場
平均的
 ioho!
10 ★★
  
  
  
★★
  
★ 
  
★★
★ 
★★
  
09/19
09/23
THEAT
ER/TOPS
ナイキックス
 早稲田演劇倶楽部新人公演
7   
  
★★
  
  
  
★★
★ 
★ 
  
★ 
  
09/20
09/21
早稲田大学
SPACE5
米の歌
 俺と兄貴事務所
6 ★ 
  
  
  
  
  
★ 
  
★★
★★
  
  
10/03
10/06
駅前劇場
REM
 榴華殿
6   
  
  
  
★ 
  
★★
  
  
  
★★
★ 
10/02
10/06
タイニイ・
アリス

熱海殺人事件
 PARCO劇場
5 ★ 
  
★ 
  
  
  
★★
★ 
  
  
  
  
09/03
09/26
PARCO
劇場

リバイバル
 そとばこまち
4 ★★
  
  
  
  
  
  
  
  
  
★★
  
09/27
09/29
本多劇場
大佐と二等兵
 動物電気P
4 ★ 
  
★★
  
  
  
  
  
★ 
  
  
  
09/28
09/29
梅ヶ丘BO

元帥とドラエモン
 第14帝国
4 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
★★
★ 
  
  
09/22
09/22
原宿ルイー

寿歌
 プロジェクト・ナビ
4 ★ 
  
  
  
★ 
  
  
  
  
  
★★
  
09/21
09/22
湘南台文化
センター

マクベス
 デビット・ルヴォー
3   
  
  
  
★★
★ 
  
  
  
  
  
  
09/06
10/06
銀座セゾン劇場
公演 にしかど 一寸
小丸
ねこ うに
村田
@某
中西
初日
楽日
劇場
ファミリー・タイムス
 フロントホック
3   
  
  
  
  
  
★★
★ 
  
  
  
  
08/27
09/01
シアターサ
ンモール

梁山泊版「四谷怪談」
 新宿梁山泊
2 ★ 
  
  
  
★ 
  
  
  
  
  
  
  
10/01
10/25
東京ドーム
前テント
越前牛乳〜飲んでリヴィエラ
 カムカムミニキーナ
2 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
★ 
  
  
  
10/01
10/06
シアターサ
ンモール

熱血仮面
 南河内万歳一座
2 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
★ 
  
10/04
10/13
THEAT
ER/TOPS
寝取られ宗介
 北区つかこうへい劇団
2   
  
★★
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/10
09/17
北とぴあつつじホール
コロッセオ1996
 Electra OVERDRIVE
2   
  
  
  
  
  
★★
  
  
  
  
  
09/13
09/16
俳優座劇場
夏祭浪花鑑
 コクーン歌舞伎
2   
  
  
  
  
  
★★
  
  
  
  
  
08/30
09/24
シアターコ
クーン

RATS  
    
   
 劇団東京クラブ
1   
  
  
  
  
  
★ 
  
  
  
  
  
09/14
12/02

宮沢賢治
 三田村邦彦/高橋かおり他
1   
  
  
  
  
  
★ 
  
  
  
  
  
09/13
09/23
東京芸術劇

ART LEFE21 ジョイン・ミー
 文殊の知恵熱
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/15
09/18
スパイラル
ガーデン
公演 にしかど 一寸
小丸
ねこ うに
村田
@某
中西
初日
楽日
劇場
前略、幕野内家の人々
 1999QUEST
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/20
09/23
シアターモ
リエール


 離風霊船
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/19
09/29
ザ・スズナ

ばははい
 気まぐれ倶楽部
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/25
09/30
THEAT
ER/TOPS
弥々
 毬谷友子
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
10/03
10/06
グローブ座
果てるまで行く
 東京壱組
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/19
09/25
本多劇場
Believe
 惑星ピスタチオ
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/26
10/02
スペースゼ

赦しの猿時計
 悪運ダイヤ
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/13
09/16
文芸座ル・
ピリエ

ハローテキサス
 A.K.M
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/20
09/22
明治大学駿
台校舎551
フルーツパフェ〜So Happy
 あいだもも&可愛手翔
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/17
09/29
シアターD
SOUL OF COLORS Ver.2
 アンファン・テリブル
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/26
09/27
キャラメル
ラブ・レターズ
 松尾貴史・近藤サト
1 ★ 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
09/30
09/30
PARCO
劇場


にしかどコメント


すんません、にしかどです。また原稿依頼遅れちゃいました。今月はコメントの集まりも悪いんですが、文句も言えません。でもうにたさん、村田さん、私はいつまでもお待ちしてますので……。

さて今月の一押しは★★★★大人計画/ウーマンリブ。宮藤(くどう)の前作「熊沢パンキーズ」は松尾スズキや阿部サダヲ、井口昇の怪演もあってかなりの傑作だったのだけど、今回は松尾と井口は出ません。松尾が出ないのは当然としても、井口@現役AV監督兼男優が出ないのはなぜなんだ。アダルト・ビデオの制作会社の話だってのに。リアルになりすぎちゃうからか。それに、恋愛ミステリーなのに、女優が伊勢志摩と猫背椿だけでいいのか。イケヅとクワハタも出せ!シリを出せ!とまあ不安も大きいのですが、グループ魂で「笑点」に出演し一皮むけた宮藤のチンポ、いや、ホンに期待しましょう。(すんません、さっきじゃむちの村田さんの文章読んだもので。)客席で宮藤の友達の稲垣クンに会える可能性も、ないことはないので、SMAPファンの女子中学生の君、女子中学生フリークの君も要チェックだ。(とか書いといて、観れませんでした。当日券狙いで行ったら、松尾スズキ風の帽子かぶった人がたくさん並んでて、断念しました。)

前作、スペースゼロの巨大空間をハデハデ演出で何とか使いこなしてやはりタダ者でないなと思わせた小池竹見の★★★★双数姉妹、今回は小さくて工夫のしがいもあるイーストギャラリーです。演目は小丸さんご推薦の「ハクチカ」の続編、苅部園子も客演ながら復帰とあって、条件は揃いました。(これはもう観てきました。やっぱ劇場の使い方はさすがでした。評価も★★★★。みんな観ろ。)

期待の青山演劇フェスティバルは★★★★ナイロン100℃ひさびさのナンセンスコメディーで開幕。親に勘当された肉屋の息子の立身出世物語だそうです。キャスト的にも申しぶんないし、ここ数作のモヤモヤをふっとばすカラッとくだらないものが期待できそうです。まあ、公演数多すぎるせいか、あんまりときめかないってのはあるんですけど。(オハムスに星の数で負けてるのはそのせいだなきっと。)

若手のお笑い系で期待の2劇団も公演を打ちます。★★★オハヨウのムスメはややつまんなかったガーディアンガーデンフェス参加の前作から1年以上も間が空きました。アイディアをためるには充分な期間です。「迫りくる温泉芸者!迎え撃つは御一行様!ダイハードな温泉娯楽アクション活劇!」というキャッチはなんとも食欲をそそります。うにたさんを虜にしたくだらなさを今回こそは存分にみせてほしいもの。

対する★★★猫ニャーの田中ブルースカイはまだ無名ながら、ここ「えんげきのぺーじ」での評価は、飛ぶ鳥を落とす勢いのあの三谷幸喜をしのいじゃってます。まあ、同じお笑いとはいっても質はぜんぜん違います。巧妙なシチュエーション設定と緻密なストーリー計算でどっと笑わせる三谷に対し、猫ニャーはシチュエーション不明、話はまったく一貫性も意味もなく、その場しのぎで連想ゲームみたく飛躍しながら進行していくわけわかんないおかしさが特徴。特徴、とかいっても、1回しかみてないからよくわかんないけど。それにつけてもタイトルがいいよなあ。ファーブルだもんなあ。早くも脱力。

その三谷の★★★「厳流島」はパルコ1ヶ月があっという間に完売とか。ま、これで演劇ファンの裾野が少しでも広がれば、とか表面的には思います。でも正直言えば、視野狭窄ファンが大量発生しそうでうざったいです。三谷で演劇に興味を持って、「えんげきのぺーじ」にアクセスして、このコーナーを読んで、んで三谷以上に推薦されてるオハムスやナイロンや猫ニャーや双数姉妹を観に行く、なんて人は果たしているのだろうか。いたらメールくださいね。じゃむちのネタにしますから。しかし考えてみたら、オハムスとか猫ニャーが大量動員してパルコでやんなきゃいけないようになったらイヤだよな。マイナー好きの自己矛盾、応援すればするほどあなたは遠くなっていく、嗚呼。なんて心配はまずないけどさ。ちなみに私はキャンギャルで水着になってた頃からの鈴木京香ファンなので、アレです。

明治の騒動舎は、なんて言い出すとえんぶ変酋長(ベタでゴメン)の坂口さんと内容かぶりますけど、こないだチンコ丸出しのハイレグジーザスをみたとき、チラシをまとめてもらっちゃったし。★★iOJO!はハイレグとは正反対のニートでポライトな演技世界。(このふたつを掛け持ちしてる新井友香って……。)まちょっとまとまりすぎの感もあるので、むしろまとまりなさそな★悪運ダイヤ、★A.K.M.、★動物電気プロデュースに心惹かれるかも。(と星を打った表を深夜に公開したら、翌朝に悪運ダイヤの関係者から「みました」と直電があって驚きました。公演中なのに。ホームページ作ったからよろしく、とのことでした。)

今月は1つ星をやたらたくさん打ったんですが、表紙の「Stage of the day」になるべく多くの公演を拾わせようという親心です。おすすめ芝居で1つでも星を打つと、公演期間中はあそこに自動的に案内が出るようになってるのですよ、楽チンなことに。ハイテク万歳。私が観る可能性があるのは、沖埜楽子ソロくらいかなあ。タダらしいし。タダといえば、小丸さんが来月演出する公演の稽古場にも行ってみようかと思ってます。ばらしちゃって平気と思うので書きますが、小丸さん、嗚呼十六夜社って若い劇団に招かれて、つかの「広島に原爆を落とす日」の演出やるんですよ。その劇団の制作の方が、ここえんぺのつかのコーナーにある小丸さんの文章を読んだのがきっかけらしいです。だとしたら私も無関係じゃないしね。

勢いでシアターDのあいだもも&可愛手翔にも★打ってしまいましたが、これはご愛敬。あと色モノとしては、名古屋の第14帝国があります。去年のえんぶチャートを席捲したあのナゾの集団です。初の東京公演をルイードでやるってのもナゾだよな。タイトルはもっとナゾだ。どう考えても私の好みじゃなさそうだけど、怖いものみたさでつい観にいってしまいそう……。


一寸小丸コメント


●毎月、反省しないようにしている小丸です。芝居はなるべく見ないといけない。来月こそは人間に戻りたい私だのに、自分でつか芝居をやることになってしまって・・・。家頁製造中。ほっといてちょーだい。●でもって、最近情報誌を買ってないんで、劇団名とタイトルだけから判断するのって、不安。もらいもんの「演劇情報誌じゃむち」が、少しは役に立ってる。

★★★★双数姉妹「<新作>ハクチカ'96 KIMIDORI Returns」

最近、とみに面白くないと評判の双数姉妹だが、ほんとにねぇ。考えすぎ、やりすぎて失敗していることは否定しない。けど、その考えすぎ、やりすぎこそが、双数姉妹だとも思えるわけで、ますますカゲキにわけわかんなく、つっぱしって頂きたいと願うばかりです。何も考えずに、泣かせるか笑わせるかすればいいのが芝居じゃないもん。とは言っても、私も早い時期に「ハクチカ再演」に出会ってなかったら、ここまで双数姉妹に入れ込んだかどうだかわからない。双数姉妹は「ハクチカ」で91年4月に旗揚げした。で、92年6月に「ハクチカ〜remixとしての〜」を上演。これがメチャ面白かった。

私はいまんとこ双数姉妹のベストだと思っている。そしたら、今回のは再々演じゃなく「新作」と銘打ってるし、あの苅部園子が帰ってくるんで、期待しちゃうよね。木野花の池袋のコミカレの発表会んときの苅部は別もんだった。あれは見なかったことにしといてやるので(ザズウもね)、今回こそ、頑張っていただきたい。戻ってくれて、あたしゃ嬉しいよ。

★★★★沖埜楽子アトリエ公演「ラッコの皮」

どうせ中西@りーさんが、でれでれしながら書きまくっているだろうけど、あたしだって書くもんね。しゃんぶのラッコがソロでやる。作・演出も自分でやっての無料公演だ。カネ取れよな、って気がするけど、最初だから遠慮してんだろな。やっぱ、ちゃんと演出とか裏方とか入れて、2000円ぐらいとって、渋谷のジァンジァンあたりでやって欲しいよ。その価値はあると思う。ってゆうか、そのうちそうなるはずだ。その前に、これを見ておいた方がいいぞ。ただ、マイムマイムしちゃうと面白くないんですけどね。好き勝手なノリで、なんでもありにしてくれると楽しみ。29日か・・稽古が。

★★北区つかこうへい劇団「寝盗られ宗介」

生方&佐藤での再演だ。はたしてどこまで練り込んでいるか。見るべきは生方だけだと思うけど、艶っぽい芝居を覚えたかなあ。一曲、歌って欲しいよなあ。北区つかは、どしても昔のつか劇団のコピーに走るんだけど、岡本麗とは全く違う魅力が生方にはあるんで、そこで勝負してもらいたい気がする。私が見た時の岡本さんは確か30歳だった。生方は若いんで、ワガママなとことか、むこうみずっつうか、何も考えてない強さみたいのを出してくると、違ったレイコ像ができると思うんだが。どうかしら。

★★★ナイロン100℃「ビフテキと暴走」
★★★弘前劇場「茜色の空」
★★★オハヨウノムスメ「ダイ温泉」
★★ 動物電気P「大佐と二等兵」
★★ 大人計画「ナオミの夢」
★★ 早稲田演クラ新人公演「ナイキックス」
★  PARCO劇場「巌流島」
★  H・アール・カオス「春の祭典」
★  榴華殿「REM」

どれも楽しみだけど、この中からどれか1本と言えば、演クラかなあ。小手伸也の作・演出にギャンブルしてみたい。ギャンブルでしょう。動物電気はヴァンテのやつを見れなかったんで気になる。でもプロデュース公演でしょ。ちと不安。

これら以外に、オッホ、悪運ダイヤ、第六感事務所、猫ニャー、文殊の知恵熱、第14帝国、ザズゥなどが気になる公演だ。


まねきねこコメント


●回顧先月。期待大きすぎなせいか、ちょいなものもあり。
★★★(−1)トム・プロジェクト 容赦ない世界を堪能。◎。役者の板に付き度?。
★★★(−−)遊園地再生事業団 物語の断片あれこれ楽し。半覚醒で能楽気分。
★★★(−−)ラッパ屋 前作類似なれど、こなれてて○。快作。
★★★(+1)花組芝居 奇麗。お芝居してる楽しさ○。
★★★(+1)アンファンテリブル 「幸せなりたいよ、生きてるうちに。」そだね。
★★(−1)風辣ダンス 圧倒感は縮小。気さくな荒くれぶりが魅力。
★★(+1)古舘伊知郎 ラスト、渋谷の実況◎。古館節堪能。

●どんなか今月。期待度合い+目で見積もり。
★★★★ナイロン100℃ 久方、本格?ナンセンス。意気込みに期待+1。
★★★★猫ニャー これでもかの不条理会話に+1。役者ついてこれるかな。
★★★★オハヨウのムスメ 加藤直美抜けても、ハンサムタワーズありで+1。
★★★弘前劇場 ぱたぱたと弘前弁の賑い楽し。茜色ってタイトルに好感。
★★★H・アール・カオス 白河直子の鮮烈さに圧倒。
★★★双数姉妹 復帰?の苅部さんとか、再再演での新味とかに+1。
★★ioho! 最近ウェットで?。そろそろドライな笑い路線を期待。
★★厳流島 豪華な役者、対決もの物語+三谷脚本。
★★沖埜楽子ソロ 愛らしい彼女が見られれば、それだけで満足。
★榴華殿 可憐な阿部由輝子が見られれば、それだけで満足。
★プロジェクト・ナビ ただ哀しく美しいラスト。広大なホールで如何に。
★新宿梁山泊 小檜山洋一作。情念だけじゃないファンタジー味あり?。

あとは。先日観たHビデオで、爆笑演技だった二村氏。彼が拘わるのと役者・木立氏が気にはなる、ZIPANGU Stage。よく名は聞く、悪運ダイヤ。芝居はうーんだけど、会場がいつも驚かせる、原子力遊園地。ってとこ。


うにたもみいちコメント


 うにもみです。アップが遅れてしまい、申し訳ございません。
 まずは先月回顧から。

 『マシン日記』は、戯曲の密度の濃さ、(いわゆる)役者のテンションの高さにおいて圧巻というよりほかない完成度に到達した傑作でした。星の数でいえば★★★★★★★★★★モノ。通常、大人計画における松尾スズキならば、人類の歪んだ想念をもって“宇宙を土下座”させてしまうほどの壮大な暗黒哲学へと“膨張”させてゆきます。が、今回の芝居では、逆に歪みのベクトルを“凝縮”の方向へと向かわせました。或いは、こうもいえるかもしれません。すなわち、いつもの大人計画の芝居が“構築”的であるとするなら、今回の芝居は“切断”的な作品だった、と(そういえばストーリーの随所にも切断のイメージが飛び交ってましたっけ)。その結果(私を含む)多くの観客は、登場人物の、異常性に支配された(倒錯的性欲と暴力性のみなぎる)肉体と感情のナマの断片に、或いは狂気の断面というものに、ダイレクトに触れてしまったかのような刺戟感をおぼえたのではないでしょうか。その無遠慮で凶暴な“外部”的な感触こそ“マシン”の肌ざわりにほかならないのであり、私はつい横光利一の『機械』という小説を思い浮かべてしまいました。そして、横光の小説さながらに、この芝居もまた戯曲として、実に細部に気の利き様が行き届いているなあという印象を持ちました。この芝居において主役は1人ではなく、4人それぞれが機械の歯車のように物語を動かす原動力になっていましたが、場面転換のときに字幕に現れる4人の日記が各々の心理を端的に表していて「実にウマイ!」と思ったものです。また「オズの魔法使い」に憧れる加藤直美(fromオハヨウのムスメ)が、ライオンの扮装をした加地竜也(from燐光群)と、片足を切断されカカシ状になった有薗芳記(fromMODE)、そしてブリキの衣装を着た片桐はいり(彼女は“ブリキ”の自発団の女優でもあるのだが!)を見て、自分が「主役」になったと思いこむシーンの見事さ(そして、その直後に首をへし折られて死んでしまう、あまりのアッケなさ!!)。さらに、ラストの字幕「人はどこから来てどこへ行くのか(P・ゴーギャン)」「タコちゃんは海へ帰っていったのさ(あき竹城)」の秀逸なギャグセンス!……そればかりか演出面においても、役者の可能性を最大限引き出してしまった俳優操作術はいうにおよばず、選曲からダンスに至るまで、もうホントにどこを切っても完璧なものでした。大人計画の芝居とは正反対のベクトル(つかこうへいや岩松了的なベクトル)に向かいながらも、自身のスピリッツを全く別の形で完璧なものに仕立て上げた松尾スズキの才能には改めて脱帽した次第。これでも、彼に岸田國士戯曲賞が与えられないのだとすれば、もう本当にそんな賞は早く廃止して欲しいですね。さらにいえば、幻のまんまの“演ぺ”演劇賞がなんらかのアクションを早々に起こすべきなのではないかと思ったりもします、にしかどさん!

 先月の本コーナーで妙な高得点をキープしていた『ポンキッキーズ』。これもまた、見に行き甲斐のあった舞台作品でした。っていうか、やっぱり、ダンサーとして素晴らしすぎる井手茂太(fromイデビアン・クルー)を見れた、というそのことにつきるわけですが。今回、振付は違う人がやったのですが、それにしても奇妙な宇宙人のぬいぐるみを着た井手君の、他の正統的バレエダンサーたちの追随をいっさい許さないシャープな踊りっぷりに、私は思わず息をのんで見入ってしまいました。おなじみ「ジャナイジムナスティックス」も、井手君にかかれば、ローザスやフランクフルトバレエ団を彷彿とさせるスリリングなコンテンポラリーダンスの様相を帯びてきてしまうのでした。その井手茂太率いるイデビアンの次回公演はクリスマスにパークタワーホールだが、それに先だって10月には、彼の出身校ヘルス&スポーツ学院の生徒に彼が振付をほどこす“発表会”があるらしいので、マニア必見。詳細は来月の本コーナーにてお知らせします。

 多大なる期待を寄せていた風煉ダンス『ドリンドリン』はどうだったか。バカ度が高まっていたのには好感が持てたが(従来比130%)、『犬姫』『スカラベ』はいうにおよばず、『タマラ』といった旧作に比べても、過剰さがちょっと足らなかったように思えました。登場人物の人数の少なさが原因?ただし、松島誠(Pappa TARAHUMARA)岡島博徳(元「新宿梁山泊」)は風煉のバカぶりにすっかり馴染んでいて大変ヨロシカッタです。とくに、松島!!今後あなたは思い切って、こっち(バカ)の路線に転向してみてはどうだろう?

 劇団フロントホック『ファミリータイムス』はひたすら宮前真樹(元COCO)目当てで見に行きました。嬉しいことに、宮前はこれまでの舞台出演作の中では一番いい扱われかたをしていました。が、しかし、この芝居で圧倒的に面白かった役者は、残念ながらというべきか、当然ながらというべきか、磯野貴理子だったのよ。彼女、今ノリノリですね。さて、木野花の構成・演出により『若草物語』と『父帰る』をミックスさせたこの作品、しかしその実体は“松竹新喜劇の皮をかぶったゴドー待ち”であり、木野花の面目躍如たる芝居であった、と私はひそかに評価申し上げる次第。

 奥菜恵『アンネの日記』はね、鵜山仁の演出が凡庸だとか、奥菜さんの歌が粗っぽいとか、いろいろあったと思いますが、まあいいじゃないですか。奥菜さんをナマで見れただけでシアワセなんすから。ナマ奥菜は、瑞々しい存在感を存分に放ってましたぜ。

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 さて今月は……。あな嬉し嬉しや、マイ・フェイヴァリット・カンパニー、オハヨウのムスメ、久方ぶりの公演です。片倉洋樹、東誠司、小手伸也、古澤龍児の顔合わせ!!想像するだに期待で胸がはりさけますなっ!90年代演劇シーンにおける伝説的傑作『私の世界』の感動よもう一度って思うわけですが、ちょっと残念なのは、加藤直美さんや福永友佳さんといった大事な女優陣が今回出てこないことです(『マシン日記』で新境地を開拓した加藤さんは、ベターポーズに入団してしまい、10月そちらの舞台に出るそうです。でも、来春のオハムス公演には再び登場するともいわれてます)。しかしまあ、ハシノくんのことですから、ここでまた新人女優を、味のあるキャラクターに仕立て上げてくれることでしょうな。『ダイ温泉』は、ちらしも……チョベリグ……いや、失礼……ちらしも実にエクセレント!!今月のちらし大賞モノです。

 さて、いまや加藤直美さんとともに早稲田二大女優と称せられている一方の横綱=明星真由美さまのいらっしゃれる双数姉妹。(実は、これを書いてる時点で『ハクチカ96』を見てしまってますが)今回の明星さま、とってもよござんす。いや、それよりなにより、日本小演劇史上に残るであろう、オープニングシーンの至上の美しさを、とにかく見ていただければ、他に何もいうことなし。刈部薗子が出ると何故に日高がでなくなるんだ?とか、そんな疑問など、簡単にふき飛んでしまう感動的なオープニングです。

 あとは、「これ何?」とみんな思ってるであろうところの、劇団東京クラブ(ダッさい劇団名だなあ。ここからしてすでに負けてる。そういえば、鳩菅新党の“民主党”っていうネーミングも安易すぎますよね。自由民主党、社会民主党ってのがあるわけだし。あ、どうせなら民主民主党、略して民々党にすればよかった、そうすると新進党と並んで韻を踏めるのに。おっと、閑話休題)。この劇団は中村敦夫の主宰する劇団で、彼の作・演出のもと抱腹絶倒の政治風刺劇をやってくれるそうです。そんなものに、この私が淡い期待を寄せるのは、何も私が木枯紋次郎ファンで、こないだの12チャンネルの再放送を毎日ビデオに録っていた、という理由からではなく、実は私が懇意にさせていただいている朗唱詩人・佐土原台介氏がこの作品に俳優としてデビューすることになったからである。私の大好きな佐土原氏を中村敦夫が熱烈に口説いたそうなのだ。中村敦夫、なかなか人を見る眼があるじゃあないか。ってえことで、この芝居なんだかとても気になるわけです。日程や会場はいろいろ。と思ったら、それを書いたちらしを紛失してしまった。たしか、10月6日(日)に北沢タウンホールで公演ありますので、そのへんに問い合わせてみて下さい(ひどい無責任ぶり)。


村田コメント



中西理コメント


 9月は再び豊作の予感!(今月は長文だ)

 まずは8月の反省から。期待通りだったのが犬の事ム所の「ドアの向こうにある薔薇」。アメリカの連続殺人犯をモデルにした主人公の内面の緻密かつ濃厚な描写と顔面風船割りなど徹底的に馬鹿馬鹿しいシーンと一体化して繰り広げられる世界はまさしく大竹野節といっていいもので、ほかでは味わえないものだ。願わくは次の新作が2年先ということのないように。

 風煉ダンスも初見で期待が大きかっただけに大満足とはいかなかったが、今後の作品への期待を十分に感じさせてくれるものだった。ただ、ミュージカル風に始まった冒頭部分での下手な歌とべたでしかも笑えないギャグはなんとかならないのと目まいがしてきた。だが、これを見てみぬふりをして許してしまうとチープながらもスペクタクルなこの劇団の持ち味をしっかりと堪能することができた。

 一方、遊園地再生事業団はうーんという感じ。宮沢章夫のやろうということが見えてこない。構造として不条理劇の構造をとりながら、そのずれの感覚が独特のおかしみを呼ぶというところに宮沢戯曲の魅力があったのだが、これじゃただの不条理劇じゃないか。そういうものを見たいなら別役実を見に行く。これは別にこの種の不条理劇を否定しているということではなく、そのようなものとしてカフカ、あるいは別役的な不条理劇もあっていいのだが、宮沢章夫がということになれば、なにか違う。自分の持ち味をしっかり見せてくれという気がしたのだ。

 竹内銃一郎の「みず色の空、そら色の水」の関西弁バージョンも役者がそれぞれ持ち味をだした好舞台だったものの、期待が大きかったためかどことなくもの足りなさも残った。この戯曲は好きで、東京乾電池による初演(シアターTOPS)、再演(本多劇場)を始め、加藤健一事務所桜組公演(駅前劇場、加藤健一演出)などいろんなバージョンを少なくとも7、8ステージは見ているが、比較しても決して悪い出来ではないだろう。はまりすぎてるほどの千田訓子のバンドウアサミ、今まで見た公演とは一味違う独特の役作りで見せてくれたMONOの水沼健、持ち味が生きた遊気舎のバカボンら役者陣にも好演が多かったほか、奥村泰彦の舞台美術など大舞台だった本多劇場での乾電池本公演をしのぐほどの出来であった。それでいて、ものたりなかったのは洪仁順がいまいちだったのと、マトバサチコ役を演じた松本喜美子が線が細すぎて最後まで存在感が薄かったことだ。特に洪は同じ竹内演出による「坂の上の家」では初舞台であるにも関らず好演したため、期待したのだが、予想外に華がなく群像劇とはいえ、その外の役者のなかに埋没してしまっていた。キャストからいっても今回洪が出演するという話を聞いた時からサチコの役だとばかり思っていたため、やや意外。上海太郎舞踏公司に在籍し、舞台経験はあるものの、普通の芝居は今回が初めてに近い松本にはがんばりは認めるもののサチコ役はやや荷が重かったのではないか。

 遊気舎のプロデュース公演は「源八橋西詰」は後藤の脚本にしてはややこぎれいにまとめ過ぎた感じ。特にメインとなるストーリーは奇をてらったつもりで、ネタ割れだったのでは。むしろ、童話作家の登場する話は小品ながら、幕切れは鮮やかだった。本公演がなんでもありのごった煮だとすれば、これはビストロの料理という感じで、やりたいことは分かるけどやや肩透かしをくらった。一方、「ヴァニティーズ」の方は個々の役者の演技など細かいところで気になるところは少なくないが、小劇場劇団の翻訳劇としては予想以上に完成度が高く、こうした取り組みをそたという事実自体を含め評価したい。これで、終わりということでなく、キャスト、脚本を変えながら継続的に既存の脚本を上演していくのも面白いのではないか。逆にいえば遊気舎という集団がいつのまにかそういうことを期待できるほど役者層が厚くなっていることに気が付いた。

   それではいよいよ今月のお薦め芝居。 

 オハヨウのムスメのひさびさの公演「ダイ温泉」に個人的に期待したい。はしのようへいの人をくったような絶妙の笑いのセンスとアンバランスに濃い存在の役者陣。そして、あまりにもズサンな芝居作りは今回もそのままなのだろうか。その全体としての不調和そのものが魅力となっているのが、この劇団の不思議なところだろう。きっと、うにたさんや村田くんもイチオシだと思うけど、この劇団ものすごく人を選ぶところがあるので、新劇を勉強している人などが間違って見に来て怒って帰ったとしても、私は関知しない。最初に見た時にはずさんさがひどく気になったのだが、回を追うに連れて気にならなくなったのはなぜ? 慣れただけだったりして。でも、一度慣れてしまうとそこにはほかの劇団ではちょっと得られない快楽が待っているのだ。

 一方、弘前劇場の「茜色の空」(★★★★)は昭和10年代の東京を舞台にとり太宰治をモデルにした私小説家とそれを取り囲む友人たちの日常を描いた文芸大作。現代の口語津軽弁で、日常性のなかに浮かび上がる登場人物たちの微妙な関係を描いてきた長谷川孝治だが、今回は戦前の東京が舞台。こうした、作品のなかで、どのように弘前劇場の方法論が生かされるのかが今後のこの劇団のありかたを考えるうえでの試金石なりそうだ。いつもは脇でユニークな個性を発揮してきた畑沢聖悟が主役の小説家役をどうこなすかも楽しみだ。青年団と合同公演をやったことから、青年団の亜流のように思われているふしもありますが、全然違います。むしろ、長谷川と弘前劇場は平田の演劇理論を同じフィールドで、批判しつつ論破できる可能性を持つ数少ない集団で、ここで行なわれていることは現代演劇の最前線であることは間違いない。必見の公演。

   大人計画の部分公演はほかの劇団とくらべてもレベルが高く、それぞれ作演出の才能を持った役者たちが松尾スズキのもとに集まった時に発揮される総合力はそうした才能の相乗効果かもしれない。なかでも、井口昇と今回ウーマンリブのユニット名で「ナオミの夢」(★★★)を上演する宮藤官九郎の評判は高い。本当は4★でもいいのだけれど、宮藤作品は未見なので、とりあえず3★。

 今年の青山フェスティバルは注目かつ人気の演目が目白押しという感じだがそのトップバッターを飾るのがナイロン100℃の「ビフテキと暴走」(★★★)。ケラがひさびさにナンセンスコメディーに帰って来るという意味でも必見の公演であることは間違いないが★ひとつ減らしたのは「下北ビートニクス」「フリドニア」というここのところの芝居の出来に私が納得していないから。この公演ではそうしたモヤモヤを吹っ飛ばしてほしい。 

 双数姉妹はこのところ早稲田時代の輝きを失いかけているように私には思える。それには既存の劇場空間では早稲田のテントやアトリエの空間を自由奔放に使いこなした小池竹見の空間処理の巧みさが十分に発揮できなかったこともある。しかし、やはり女優として華のあった苅部園子の退団がかなり大きな穴となり、それを埋めることがついにできなかったことも原因ではないかと思えるのだ。その意味で、客演という形であるにしろ苅部がキャストに戻り、イーストギャラリーという普通の劇場よりは使いがいのある空間を手にした新作「ハクチカ’96 "KIMIDORI"Returns」(★★★)はかなりの期待をしてもいいかと思うのだ。  

 榴華殿の「REM」(★★★)にも注目。前作の有明でのテント芝居「バビロンより愛をこめて」はD.W.グリフィスとリリアン・ギッシュを描き無声映画への愛に満ちた作品で、なかなかの秀作。こちらはまた、タイプの違う作品のようだが、前作でリリアンを演じた阿部由輝子の存在感には期待したい。

 その外ではここでわざわざふれることもないが三谷幸喜の新作「巌流島」、!OJO!の「平均的」など要注目か。猫ニャーの「ファーブル〜南フランスが生んだこの地味な偉人を誰が知りたい?」(★★★★)は期待をこめての★四つ。前作ではオムニパス風のコントで作演出の才気は感じたものの物足りない点もあった。今度はこの題名でどんな世界が展開されるのか。しかもファーブルとは。間違っても伝記的な作品ではないと思うけど。こわいもの見たさも半分なのでだめだったら謝るのみ。

 ダンスではH・アール・カオスの「春の祭典/グリザイユ」(★★★)も前評判が高いだけに楽しみ。

 上海太郎舞踏公司の看板女優として活躍していた沖埜楽子が自らの作、構成による初のソロ公演「ラッコの皮」を府中マイムシアターのぴえろ舘で9月29日の5時から行います。これまでも大阪などでソロのパフォーマンスをイベントの一部として演じたことはあるのですが、本格的な作品の発表は初めて。彼女は高校生の時から上海太郎の下につき、舞踏公司の旗揚げ後は集団を代表する役者として集団を引っ張ってきたのですが、自分で作品を作りたいとの意欲から今春の「俳優修業」の公演後、東京でパントマイマーの清水きよし氏のもとでマイムの修業をしていました。これが初めての成果の発表の場となるわけです。しかも、アトリエ公演ということで、料金は無料!。おそらく、会場は狭いと思われるので、事前の問い合わせをしておくのが無難と思われますが、交通費だけで見られるしかもかぶりつきというこの公演、見て絶対に損はない。(★★★★)

 そういえば、この沖埜楽子はフィリップ・ジャンティのパフォーマーによるワークショップに参加して、講師の人にえらく気に入られ、終わった後で参加メンバーでただ一人個人的に会食にさそわれ「フランスに来ることがあったら、ぜひ訪ねて来て欲しいと誘われた」そうだ。この時のワークショップにはプロのパフォーマーもかなり大勢参加していたらしいのだが、最後に三人一組での発表会があって、そのメンバーというのが沖埜に加え、ロマンチカの原サチコと中村有司。これは金をはらってでも見にいきたかったメンバーだなと思った。もっとも、沖埜は中村有司を全く知らず、「面白くないくせに勝手に仕切ろうとするので、何この人と思った」そうだ。府中マイムシアターぴえろ舘(0423-60-5776)京王府中駅下車徒歩五分

   関西では遊劇体の「一条戻橋心中」(★★★★)が今月最大の注目作品。東京公演は賛否両論というより否定的な感想が多かったようだが、その時にも言ったように今度はホームグラウンドの京大西部講堂前での野外劇。遊劇体の本来持っている最大の魅力であるスペクタクル性の存分に発揮されたケレン味溢れる芝居になるはず。しかも、この公演にはにしかどさんのレポートでも知られるあの時空劇場の内田淳子が客演するというのも話題。今でこそ松田脚本で楚々とした美女を演じている内田淳子だが、実は時空劇場は昔は唐十郎ばりのアングラ劇を西部講堂でやっていたという暗い過去(?)があったのだ。見てないけど。ということはその時には内田淳子もきっと髪を振り乱してアングラ女優をしていたわけで(このあたりアングラ劇に対する偏見があるかも)、この公演ではキタモトの演出のもと幻のアングラ女優内田淳子が甦るかという期待もあるわけです。なお、内田はこの後来年初めには松田正隆脚本、平田オリザ演出の作品に出演することがきまっているので、内田淳子のファンだったら両方を見比べてそのギャップを楽しみたいところだ。9月28日ー10月5日/京大西部講堂

 深津篤史の巧妙な作劇術が目立つ桃園会の「深海魚」(★★★★)も要注目の舞台。なにも起こらないというきわめてミニマルな舞台空間が深津の持ち味ではあるが、今回は廃棄された街の倉庫を隠れ家にした誘拐犯一味が登場し、全編にBGMとしてパンクが流れるというきわめてタランティーノな設定。深津はここからどんな世界を立ちあげるのか。9月20ー22日/OMS


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