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夏休みの8月と秋も深まる10月は芝居シーズン。9月はその中休みって感じで、さほど芝居を見に行く予定はありません。金も体力も底を尽きてますし。でも、ABT(★★★★)は4回見に行きます。っていうか、もう3回行った。でも、なんか期待していった割にはアメリカンな…、大味な出来映えで…。「アメリカではバレエもビジネスのひとつだから踊りづらい」って言っていた、某ダンサーの話が頭に浮かんできちゃいました。なんていうか芸術っていうより、エンターテイメントなんだもの。いかに客を楽しませるか合戦、みたいな。だから完全に客の拍手に煽られて、勢いだけで回ってるダンサーもいたし。群舞とかも、めちゃめちゃ揃ってなかった。いや、面白いんだけどさ。楽しいんだけどさ。盛り上がればいいってもんじゃないでしょう、バレエは。でも出色の出来のものも、中にはありましたよ。一言だけ言うなら、新しくプリンシパルになったジリアン・マーフィーは(若いわりには)華のある伸びやかな肢体&高いジャンプが魅力的で、将来に期待って感じでした。あとフェリの『アザー・ダンセズ』はこれまた、さすがのアクトでございまして。彼女は今度、新国立劇場でプティ振付の『こうもり』(★★★★)も踊りますので、これまた必見。 まとめて、ダンスものを書いちゃうと。今月はキリアン(★★★★)ですね。個人的には初期作品のNDT1『詩篇交響曲』とかは絶対見に行きたいと思ってます。あとNDT2が、バットシェバの振付家オハット・ナハリン(この間の青山劇場での公演は歴史的事件だったよねぇ)の『MINUS16』を踊るので、これまた見逃せない血湧き肉踊る体験となることでしょー。 パパ・タラフマラの『未来の空隙は響き』(★★★)にも行こうと思います。これは昨年末の『WD』の4章のテーマをさらに拡大した70分程度の小品だそうで。”え、もしかしてでっかいウンコと出刃包丁が新国の空を飛ぶの?”なんていう、期待も抱きつつ見に行こうかと考えております。(…と、思ったら今回は美術は会田誠じゃないのね。でも、パパタラは私が寝ないで見れる数少ないダンス・カンパニーのひとつなんで。いずれにしろ行こうと思います)小池の「将来はモノ・カルチャーな日本ではあり得なくなる」っていう視点も、(考えてみりゃ、無茶苦茶あたりまえのことなんだけどさ)彼しか明確には打ち出してないテーマだから、このまま押し進めていって欲しいところです。 芝居ものでは、少年王者館(★★★★)……は、いっつも薦めてるんで。今回は嫌味になるんでこれ以上書くのやめます。他の人もレコメンしてるだろうしさ。で、今月はなにより千葉雅子女史が本多劇場を占拠する『ビルの中身』(★★★★)が楽しみですわ。不思議なことに初本多進出を果す劇団を観るたびに、「ああ、この劇団はここまでかもしれん」または「この劇団は、このまま行けるわあ」という手触りが、すごく良く分かるんですよね。映画でもほら最近は『MIB』とか、はなからビデオサイズの映画ってのが多いでしょう。小劇場がビデオサイズで許されるものなんだとしたら、中劇場の本多は、どこかしら銀幕サイズのクオリティが求められるんでしょうね。是非、そんなデカい器にフィットする作品を見せつけて下さい。 逆にTHE SHAMPOO HAT(★★★)は、絶対に本多とかじゃできない芝居の妙味を味わわせてくれるんで。それは、それで突き詰めて頂きたい。温水さんが、すっげー胡散臭い祈祷師の役で出るってのが見所です。稽古見学に行ったんだけど、笑いこらえるのに必死になっちゃいましたもん。 あと今月は遊◎機械の最終公演『クラブ・オブ・アリス』(★★★)。(浅野温子が舞台上で何回、宙を仰ぐか数えちゃいそうです)。町田マリー出演のシベリア少女鉄道(★★★)。(この間の離れ業公演を観たあとでは、マイケル・フレインの『ノイズ・オフ』も対した作品に見えませんでした)などを観る予定。
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