2004年6月のおすすめ芝居

文責:にしかど



お久しぶりでございます。このところ忙しくて劇場通いも原稿書きもサボり気味でしたが、そろそろ復活したいと思います。今月はリハビリだ。

今月のイチオシ


今月のハイライトは、何と言っても、傑作「男の夢」以来1年7ヶ月ぶりとなる新作「激情」を打つ★★★★ポツドールです。一世を風靡した「セミドキュメント」にはもう飽きた、という三浦氏が、たっぷりの休養期間を経てどんな芝居を持ってくるのか。「男の夢」を超えてくるのか。早くも期待で胸が高まってきました。でも、基本的には負の刺激の強い舞台になると思いますので、そういうのがイヤな方は避けた方がよいと思います。老婆心ながら。

好き嫌いが割れるという意味では、鬱々とした閉塞感やネガティブな緊張感を武器とする★★★★THE SHAMPOO HATもそうでしょう。とはいえ、行き詰まりの果てにチラッと覗く青空に救いが見えたりするところが支持を集めているのだとも思います。いまフジテレビの「劇団演技者。」で放映中の「雨が来る」もそんな作品でした(っけ?)。今回は特に「ブラック・コメディー」と銘打っているようなので、少し違った路線になるのでしょうか。ポツドールと見比べるのも一興だと思います。


稽古場より


最近、稽古場日誌を公開する劇団が増えてきて、読んでみると面白かったりトホホだったりいろいろなのですが、中でもこの2劇団は力の入り方が違います。★★★ロリータ男爵の日誌は、日誌とは思えないほどのストーリー性が特徴です。毎日違う役者が書いてるのに、なぜかしっかりテーマがつながっていくあたり、裏で演出家が糸を引いているような・・・。今回の「Dr.ナース DEAD OR ALIVE 稽古場日誌」のテーマはなぜか「外で稽古」。稽古場がなくジプシー状態の劇団が、アルタ前、電車の中、スクランブル交差点の真ん中などで稽古にトライ!・・・って、これ実話なんですか???

★★★★ベターポーヅの「ちぎれるほど愛して 稽古場日記」の場合は、逆に作り物臭一切なし。稽古場での何気ないハプニング、稽古帰りの何気ない人間模様・・・。何気ない可笑しさが何気ない感じで綴られていて、妙に癒されます。ベターポーヅの舞台で登場人物たちが、その不可思議な設定にもかかわらず、胃もたれのないサラっとした独特の味わいを醸し出せるのも、こうした役者陣の性質によるところが大きいのだなあと再確認なのでした。日記に役者の顔写真が付くというさりげない配慮もポイント高いです。


その他


ところで私は4月に三鷹市に引っ越したのでした。三鷹といえば山本有三、そして太宰治。太宰を好んでモチーフとして取り上げる劇作家といえば村上マリコ。★★★★にんじんボーンが最近、太宰のお墓のすぐそばにある三鷹市芸術文化センターを根城としているのは必然なのだということに最近気づいた私です。今回の「いのせんと」も自転車に乗って観に行きたいです。あと、同じ劇場で★★★田口トモロヲが「人間失格」を朗読するという1dayイベント「太宰治朗読会」にも興味深々です。ついでに吉祥寺WINDS GALLERYでやるという★★★手塚夏子の「出産衝動/私的解剖実験-4」も・・・ってこれは地元演劇紹介ですか。

他にも、クロムモリブデンや水性音楽、ジャブジャブサーキットなど見れたらいいなあと思います。でもそれより梅雨明けの沖縄に行ってドライブをするのさ。以上です。



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